食が健康にとって一番大切なのか？
答えはNOです。

私が菜食育の資格を作った大きな理由は、『食の大切さ』を伝えるためでもあり、同時に『食が一番大切なわけではない』ということも伝えるためです。

10年ほど食にまつわることから、医療、動物産業まで調べて学んできた結果、食を大切にするあまり、自分を犠牲にしている方が多いことに気がつきました。食育、自然派、Vegan、〇〇タリアン、ファスティング、オートファジー、１日１食健康法、陰陽五行など、最近は健康になるためのさまざまな食生活が注目されています。

そこで感じるのは、ほとんどの方が１つの正解しか持っていないという問題です。

『薬に頼らないために健康になりたい』『医療に頼らない食生活を送りたい』と思うあまり、1つの正解に対する思い込みが激しく、自分と違う意見を否定しすぎて苦しくなっている方も多いのではないでしょうか？

この10年、【健康】に向き合ってきて一番感じたのは、心の健康の大切さです。

心が健康でないと、視野が狭まり、かえって自分自身の健康を損ねてしまいかねません。『こだわりすぎて、とらわれている。』

これは食以外にも言えることです。

『正解は1つではなく、その人自身や置かれた環境でいくつも存在する』
これを胸に置いておくだけで、他人を否定せず、心身共に健康な生き方ができるようになると考えています。